鹿児島市スポーツ研修会
令和8年8月30日(日)鹿児島市スポーツ振興協会主催のスポーツ研修会に参加しました。
講義は①コンプライアンス研修、②メンタルトレーニング実践講座の2つ。どちらも部活動等のスポーツ指導に欠かせない大事なポイントですね。
この研修会は日本スポーツ協会公認スポーツ指導者資格更新研修にもなっており、資格を持ち指導をされている方々も多く参加されていたようです。

まずは、弁護士の渡邉健太郎氏によるコンプライアンス研修が行われ、指導現場の暴言・暴力・ハラスメントの現状と対策、保護者との関係について等、実体験などを例にしながら伝えられました。
なくならない
昨今、ハラスメントに対する規制や報道も多く、「やってはいけない」という認識は一般的に浸透してきているように感じますが、相談件数は年々増えているとのこと。
寄せられる内容は以前の体罰は減少傾向である反面、暴言等の身体的接触を伴わないものの割合が増えていて、不適切な行為かどうかの判断が難しいそうです。

出典:日本スポーツ協会HPより
自覚、無自覚、どちらにしてもこのような行為が成長段階の子ども達へ与える影響は計り知れません。
改めて、適切な指導の方法やルールについて学ぶこのような研修会の大切さを感じました。
ワークショップでは、暴言などの指導行為を目にした際、自分ならどうするか?という問いに、参加者同士で意見を出し合いました。
それぞれの立場で対応は異なるでしょうが、いずれにしろ、他人の指導に対して“口を出す”のはなかなか。。。ですよね。やはり指導者それぞれが、自分自身で学び、アップデートしていくことはとても重要です。
切って離せない
子ども達の指導において、切って離せないのが保護者との関係です。我が子にどのような成長を望むかはそれぞれの保護者によって異なります。義務教育の学校と違い、自ら選択して入部しているクラブにおいてはその団体の指導方針を知ったうえで入部することがほとんどかと思われますが、時としてトラブルは起こります。
もっと強くさせてほしい、試合に出させてほしい、楽しく通わせたい、仲間づくりが目的など、どれも子ども達のことを思ってのこと。様々な思いの保護者と、同じだけの子ども達自身の思いもあって、指導者は魔法使いでもない限りすべてをかなえることは困難です。
講師の渡邉さんからは「子どもの権利とスポーツの原則」(日本ユニセフ協会)を参考に、スポーツの価値を勝利だけにおかない、指導を一方通行にしない等、指導者や保護者の心得が語られました。
まずは、どんなことを目的として活動していくのかを子ども達と語り合い、保護者にその思いを共有することが大事なのだなと感じました。
次に、メンタル心理士の吉竹綾乃氏によるメンタルトレーニング実践講座。こちらはご自身がアスリートとして経験したことなどもまじえて、メンタルはどういうものなのかを伝えられました。

強くなくていい
冒頭で“メンタルは強くなくていい”との言葉に目からうろこが落ちすっかり聞き入ってしましました。強さが必要な場面も当然あるのですが、まずは弱さを知る、自分と向き合うことが大事なのだそう。
目標と目的の違いやマインドの切り替え方、自分を客観的にみるなど、具体的な例を聞きながら学びました。明るい吉竹さんの雰囲気に参加者同士のワークショップも賑やかに意見が交わされていました。
様々なアスリートの皆さんへメンタルトレーニングを伝えていらっしゃることもあり、実践的ですぐに取り入れられそうなことが多く、指導以外に普段の子育てにも大変役立ちそうです。
私ってどんな人
最後にチェックシートを使って、自分を分析!
育った環境に人は大きく影響をうけて“人間”になっていきますが、自分がどんな指導をうけてきたか振り返ることで、自分の潜在意識に気づくきっかけにもなるのだとか。
自分を知ることで感情のコントロールもしやすくなるそうです。ちなみに私はDタイプでした。
「他人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる。」なるほど。
半世紀で凝り固まった自分の考え方もまだまだアップデートしていきたいと思います。
吉竹綾乃さんの書かれたメンタルアプローチBOOKには、メンタルってなんなのか、どのように自分と向き合っていけばいいのか、アスリートの特権などなど、これまでのご経験を活かした、“心を整えるためのヒント”がたくさん詰まっています。おすすめです。一気読みしてしましました。

中学校部活動や地域クラブの指導者の皆さんにも、このような研修の機会がたくさんあるといいですね。引き続き、カゴカツでは研修会情報を発信していきたいと思います。
講師の先生方、ワークショップで色々お話を聞かせて頂いた指導者の皆さま、企画してくださっているスポーツ振興協会の皆さま、とても充実した時間となりました、ありがとうございました。

